「ナチ式ランベス・ウォーク」(Lambeth Walk - Nazi Style)は、1942年にイギリス情報省(Ministry of Information, 対外宣伝を担当する機関)の

チャールズ・リドリー(Charles A. Ridley)なる人物が制作した短編映画です。

本作は、1934に公開されたナチスの党大会の記録映画「意志の勝利」をつぎはぎ編集し、

当時イギリスで流行していたミュージカル「ミー・アンド・マイガール」の中の楽曲「ランベス・ウォーク」に併せて兵士やヒトラーがコミカルに踊っているように見せるという、

今でいうところのMAD動画のような内容で、プロパガンダの中では非常に特殊なものです。

その実際の映像が以下に紹介する動画で、タイトル等が異なるいくつかのバージョンが存在します。

当時はニュース映画の中に組み込まれて幅広く上映されたらしいため、このようなバージョン違いがあるのでしょう。

要するに全部集めてみたいという単なるマニア根性です。

ちなみに素材となった「意志の勝利」の制作を主導したヨーゼフ・ゲッベルスも本作を鑑賞しており(今でいうところの「本人巡回済み」？)、

スクリーンに暴言を吐いて椅子を蹴飛ばして上映室を立ち去ったと伝えられています。