その他

単発ネタ。

「ナチ式ランベス・ウォーク」プリント集

「ナチ式ランベス・ウォーク」(Lambeth Walk - Nazi Style)というイギリスの反ナチプロパガンダ映画の、全く同じ内容がプリントされている映像を何種類も集めただけの誰得ページ。

解放直後のユダヤ人強制収容所の映像

これは、米軍が1945年に作成した「ナチス強制収容所」(Nazi Concentration and Prison Camps)という映像です。WW2直後に解放されたドイツ国内のユダヤ人強制収容所を撮影したフィルムをまとめたもので、ドイツを裁いた軍事裁判であるニュルンベルク裁判において証拠資料として提出されました。わざわざ映像を提出したのは判事へのアピールの他に、集まった記者に対して衝撃的な映像を見せることで世論の流れを変える意図もあったようで、事実、本資料が廷内で上映されてから「ナチスによる人権侵害」は世界中で話題となりました。「あえて衝撃的な部分を抜粋した」と言われるだけあって、ボイラーで焼け残った死体や痩せ細った囚人、大量の放置された死体をブルドーザーで処理する様子などグロ映像のオンパレードになっています。

アメリカ:核実験の生中継

1950年代のアメリカはAtomic Ageとも呼ばれ、核兵器をある種崇拝するような文化がありました。当時政府は核兵器による放射線被害を明らかに軽視するようなプロパガンダを平然と行っており、マスコミや一般大衆もこれに流され、核兵器は正真正銘「大きな爆弾」としか認識されていませんでした(当時の状況は「アトミック・カフェ」というドキュメンタリー映画にまとめられています)。当時アメリカはネバダ州の砂漠地帯で多くの地上核実験を行っていましたが、実験場から100kmほど離れたところにあるラスベガスではこれに便乗し、「核実験見学ツアー」なる今では信じられないようなイベントまで行われていたそうです。この映像はロサンゼルスのテレビ局KTLAが1952年に放送した番組で、それぞれ実際の核実験の様子を生中継したものです。上の動画が1952年4月22日に行われたタンブラー・スナッパー作戦の「チャーリー」、下が同年5月1日に行われた「ドッグ」だと思われます。映像では核爆発の瞬間を望遠レンズとフィルターを通して撮影しており、リポーターの実況は「45マイルの地点からも光輝く閃光でほとんど何も見えません…美しい光景です!」などとまるで花火大会のような呑気さで、インタビューを受ける見物人にも全く緊張感がありません。大気圏内核実験が国際的に禁止されている現在では決して見ることの出来ない映像です。

本サイトはリンクフリーです。また、管理人による文章等の転載は自由です。映像・音声コンテンツについては自己責任で。

戻る