オウム真理教のラジオ局

エウアンゲリオン・テス・バシレイアス

オウム真理教は様々なメディアを利用していたことで有名ですが、独自のラジオ放送局まで持っていたことはあまり知られていません。

日本では宗教団体が特定の放送局を持つことは禁止されていますが、オウム真理教はマヤークという放送局から機材を借り、ロシアから短波や中波で日本へ電波を飛ばすという裏技を使って1991年から2時間の定時ラジオ番組を放送していました。

内容は麻原彰晃の説法や、弟子を交えての教義の解説番組、ニュース、音楽など多岐にわたり、番組の合間に自作のCMまで流すなど、かなり本気で取り組んでいたようです。

91年から放送を始め、95年3月24日にマヤーク側が停波し、終了しました。

ちなみに、「エウアンゲリオン」とはギリシャ語の「福音=εὐαγγέλιον」であり、これを英語読みしたのが「エヴァンゲリオン」です。

新世紀エヴァンゲリオンが放送されたのは1995年なのでそれより早いことになりますが、多分何の関係もありません。

1m27s 2MB
オープニング

時期不明

音楽「御国の福音」。
13s 210KB
オウム真理教放送開局宣言

1992/4/1

開局を宣言する麻原彰晃の声が放送されました。このころはロシアに直接テープを空輸して放送していたようですが、後に衛星回線で生放送できるようになったようです。
34s 542KB
ノストラダムス秘密の大予言 第14回

1992/

宗教弾圧について語る麻原。選挙で大敗した悔しさが滲み出ています。
4m17s 754KB
CM「生死を超える」

時期不明

ベストセラーとなった麻原彰晃の代表作「生死を超える」の紹介。CMとしては長めで、本書をきっかけに入信した信徒の体験談が中心となっています。
1m27s 255KB
CM「オウム真理教」

時期不明

オウム真理教について紹介するCM。オウムが当時取り組んでいた事業を列挙しています。
24s 73KB
CM「キリスト宣言」

時期不明

新刊の案内。短め。
5m08s 904KB
CM「タターガタ・アビダンマ第三誦品」

時期不明

内容の一部を紹介しています。長め。
9m56s 9MB
聞け 我らの声

1994/12/24

人気番組の一つ。これは94年のクリスマス特集の一部として放送されたものだそうです。スメーダー正悟師(木田由貴子、当時は師長補)が、麻原との初体験の様子を語っています。
2m10s 2MB
聞け 我らの声

1992/12/10

こちらもスメーダー正悟師の説法。ピアノを習っていたという貴重情報(?)。
1m05s 255KB
地下鉄サリン事件直前の放送

1995/3/19

地下鉄サリン事件が起こる前日の終了間際の放送だと言われています。信者一人ひとりが「全てのポアだ!全てをポアするぞ!」と絶叫するというとてつもない内容です。

※なお、ここまでの音声(最初の3本以外)は某氏のサイトに保存されていたものですが、
「復活予定」としながらずっと放置されているので勝手にサルベージしちゃいました。

16s 255KB
強制捜査直後の説法

1995/3/23

強制捜査が行われた翌日の放送。当時オウムは、地下鉄サリン事件と強制捜査は当局の陰謀だとしていました(現在もですが)。
43s 679KB
最後の放送

1991/3/23

最後の放送として紹介されていたもの。ここで麻原が「悔いのない死を」云々と言っているのは事件直前から発表されていた「布告」という説法で、この頃頻繁に流れていました。当時は集団自殺の予告かと噂されていたそうです。
31s 488KB
クロージング

時期不明

音楽「シャンバラ・シャンバラ」をバックに麻原の声で終了。地下鉄サリン直前放送とは終了アナウンスが違います。
6m23s 5MB
[おまけ] 英語放送

1992/7/9 20:30(UTC)

英語圏向け放送。このころはマヤークの英語放送用周波数全てを使って放送していたようです。オープニングの音楽が「シャンバラ・シャンバラ」になっています。最後に流れる「モスクワ郊外の夕べ」や"radio moscow world service"のアナウンスに懐かしさを感じる方もいるのでは。
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